■ご参考までに…Q&A
Q…なぜ保護施設ごとに保護する料金に違いがあるのでしょうか?
A…その費用に差があります理由は、まず、動物ごとに年齢や健康状態が異なり、それにかかる医療費や養育費、施設や団体ごとのサポート体制に大きな隔たりがあることが挙げられます。
お世話の手間賃やどこまで医療行為を行うかどうか?年間契約なのか?里親が一生現れなかった場合の養育費、助成金の有無、シェルターその時々の収容状況など、様々な要素が絡みますので、保護費用は保護団体ごとにどうしても違いが出てしまいますことを、まずはご理解いただけますと幸いです。
Q…国や行政系の保護施設に引き取ってもらうと実際どうなりますか?
A…ペット動物の引き取り先に困った場合、多くの方が考えるのは国が運営している行政系の保護機関であり(都道府県ごとに役所の呼び名が異なりますが、一般的には保健所や動物愛護センターと呼ばれております)料金も安い場合があります。
しかし行政や国の助成金で運営されている保護機関にも殺処分されてしまう危険性などのデメリットはございます。(処分の基準は自治体ごとに異なります)
ペット業界の裏側、私たちが動物保護施設「ねこのす」を作った理由。
1・国や自治体で直営している行政機関(保健所)に引き取ってもらった場合、もちろんそこでも里親の公募や譲渡会は行われるのですが、期間はごく短期間であり、期間内に里親が見つからなかった場合は、野良猫同様に非公開で隔離されて一定の収容日が過ぎれば殺処分となります。もし病気だった場合、または攻撃性ありと判断された場合は危険動物や害獣扱いとなり、やはり処分対象となってしまいます。
殺処分になる期限までに、都道府県ごとに行政と連携している特定の保護団体に(主に助成金で運営されている下部組織です)空きがあれば順次そこに割り振られて引き取られていきますが、そこに空きが無ければやはり殺処分になってしまいます。(これが一般公開されている年間殺処分の数です)。
2・1で殺処分されずに下部組織の保護団体に流れてきた動物のその後ですが、助成金を受けて保健所と連携している下部組織の保護団体(NPO法人や公益財団法人)は一見すると民間団体のように見えますが実態は行政の施設に近く、一般の方が犬猫を譲渡してもらうにあたっては下記のように非常に厳しい審査があることで有名で、なかなか里親が見つからず、一生、ケージ飼いとなる場合もあります。
「里親がなかなか見つからない」という事は、つまり「なかなか空きがない」ということを意味しておりまして、どこの団体もいつも満員、定員オーバーになっているという現実問題がございます。
行政系の審査が「ツチノコ探し」と言われてしまうゆえん、
※審査内容が厳しいので、それ通過する人を見つけるのがツチノコを探すくらい難しいという事※
・単身者不可
・同棲カップル不可
・高齢者不可
・小さい子供がいる家庭不可
・賃貸住宅不可
・他のペットがいる場合不可
・貯金少ない方不可
・数か月~半年、施設に通った実績が必要
・職歴等の提出
・自宅訪問必須
などなど、これらはほんの一例に過ぎず、結果、「上級国民以外もらえない、ツチノコ探し」「上から目線の審査が厳しい」「ペットショップのほうがマシ」と言われています。
この厳しい審査に関しましては、里親が厳選されるという良い側面もございますが、悪い意味ではなかなか里親が決まらないというデメリットがあり、したがいましてすべての動物に里親が見つかってハッピーエンドになるわけではないため、ここでも一般の方から不満が噴出することになるという非常に難しい問題があるのです。
「保護猫をもらいに行って、お金も払い、さんざん身辺調査されたあげく職員の上から目線の態度をうけるくらいならペットショップのほうがマシ」といった意見が多いことが物語っております通り、規制や審査が厳しすぎるため、保護動物の里親になるということ自体が難しく、行政系の施設にはとても高いハードルがあります。
また、どの施設も収容される生体数が多いため、収容された猫は悪くすれば一生人に飼われることもなく、気ままに遊ぶこともできず他の動物と触れ合うこともないまま死ぬまで檻の中、といった結末も問題とされています。
このような背景がありますがゆえ、私たちのように行政の助成金に頼らず、民間企業として保護猫カフェなどの売上で経費をまかないながら、お客様と動物に向き合って柔軟な対応をする民間の保護団体が出現するに至ったという経緯があるのです。
野良猫、野良犬は所有者のいない害獣として駆除対象なる場合があります。くれぐれも動物を捨ててはいけません。
殺処分に至る不合理な事情。
一旦、国に収容されてしまうと助けられない場合があります。
これは我々の実体験に基づく話になりますが、都道府県ごとに収容されている殺処分前の動物を引き取らせてもらうために行政機関(都道府県ごとに呼び名が異なるのですが一般的には保健所や動物愛護センターと呼ばれています)に何度も出向いたことがあります、しかし結果はNOなのです。「目の前で殺処分されるその動物を引き取りたい」と言っても結果はNOです。
もし可能だとしてもせいぜい1匹までで、あとはどこどこの団体(つまり行政管轄の下部組織があります)に問い合わせるか、そこに所属してくださいと言われます。
もちろんその指定された団体に行っても同じように上から目線で厳しく審査され、(長い場合、数か月から半年の審査があります)そして譲渡できる頭数制限もありますので、助けられてもせいぜい1匹~数匹です。行政収容所の奥で泣いている子は助けることはできませんし、面会も往々に拒否されてしまう場合もあります。
こうして結果的に譲渡されなかった犬猫は毎月、殺処分されてしてしまうのが現状なのです。
その当時は目の前の動物を助けられなかった事と、職員が事務的にこちらを見下した対応をしてきたことが悔しくてなりませんでした。
しかし行政がこのようになってしまった背景には、これまでの日本においてあまりにも無責任な飼い主が多く、捨て猫、捨て犬が爆発的に増えていった結果、規制だらけになり、そこに税金を使った行政利権が発生してしまったという事情がある事もまた事実なのです。
猫
殺処分の無い未来へ…
犬
どの動物も人間と同じ心を持っています
小動物、鳥、エキゾチックアニマル
受け入れの可否は、その時々のシェルター状況によりますので、まずはお問い合わせくださいませ。